不定詞の副詞的用法

不定詞の副詞的用法―なぜ「~するために」と訳せるの?―

―なぜ「~するために」と訳せるの?―

ここまでで、不定詞の名詞的用法と形容詞的用法を書いてきました。

動詞を名詞として使う。
名詞を説明する。

では次です。

同じ to + 動詞の原形 が、「~するために」と訳せることがあります。

今日は、なぜその意味になるのかを構造で整理します。

まずは例から見ましょう。

例文から考えてみよう

I study English to travel abroad.

日本語にすると、私は海外旅行をするために英語を勉強します。と訳せます。

では考えてみてください。

to travel abroad は、文の中で何をしているのでしょうか。

もう一つ見ます。

She saved money to buy a car.

これも車を買うためにお金を貯めたと訳せます。

2つの文に共通していることがあります。

  • 文の中にすでに動詞がある(study / saved)
  • そのあとに to + 動詞 が続いている
  • 「~するために」と訳すと意味が自然になる

ここが出発点です。

to は何にかかっている?

まず、この文を見てください。

I study English.

主語 + 動詞 + 目的語。

これで文は完成しています。

では、なぜ勉強するのか?

その説明としてto travel abroadがあとにつきます。

つまり、to travel abroad は study を説明しています。

何のために勉強するのか。
海外旅行をするために。

これが副詞的用法の基本です。

文の形で考える

形を正確に書きます。

(文) + to + 動詞の原形

大事なのは、「動詞のすぐ後に to が来る」とは限らないこと。

I study English to travel abroad.

study の直後には English があります。

それでも、文の中心の動詞 study に対してto travel abroad が追加の情報を与えています。

意味の流れはこうです。

勉強する。
→ その目的は?
→ 海外旅行をすること。

なぜ「〜するために」になるのか

to + 動詞 は、これから行うことを表す形です。

I study English
→ travel abroad

英語を勉強する行為が、海外旅行というゴールに向かっています。

そのため、「~するために」という目的の意味になります。

これは丸暗記ではありません。

構造と意味の流れから決まっています。

名詞的用法との違い

To study English is fun.

ここではTo study English が主語です。

「英語を勉強することは楽しい」

動詞を名詞として使っています。

一方で、

I study English to travel.

この to travel は主語でも目的語でもありません。

study を説明しています。

形は同じでも、文の中での役割が違います。

形容詞的用法との違い

I have a book to read.

この to read は book を説明しています。

読む予定の本。
読むための本。

to read は book にかかっています。

だから形容詞的用法です。

では次。

I went to the library to read.

もし to read が library を説明しているなら、「読むための図書館」という意味になります。

しかし通常はそうではありません。

この文では、

went(行った)
→ 何のために?
→ to read(読むために)

to read は went を説明しています。

見分け方はこれです。

名詞を説明している?
それとも動詞を説明している?

そこを見ます。

副詞的用法は「〜するために」だけではない

to + 動詞 には、「これから行うこと」を指す傾向があります。

これは名詞的用法・形容詞的用法・副詞的用法のすべてに共通しています。

そのため、

I was surprised to hear the news.

のように、

「~して」と原因の意味になることもあります。

ただし、今は広げなくて大丈夫です。

副詞的用法の基本は、「〜するために」という意味になることです。

ここを固めましょう。

今日の整理

  • 副詞的用法の基本は「目的」
  • to + 動詞 は文の動詞を説明することがある
  • そのとき「~するために」という意味になる
  • 名詞を説明していれば形容詞的用法
  • 動詞を説明していれば副詞的用法

不定詞は、文の中で役割が変わります。

形は同じでも、どこを説明しているかで決まります。

最後にひとつ考えてみてください。

あなたは、何をするためにこの記事を読みましたか?

I read this article to __.

この形が自然に作れれば、副詞的用法はもう使えています。

ここが土台です。

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