― 名詞を後ろから説明する to ―
不定詞には、3つの用法があります。
- 名詞的用法
- 形容詞的用法
- 副詞的用法
前回は「~すること」として使う名詞的用法を整理しました。
今回は、名詞を説明する不定詞である形容詞的用法についてです。
まず、形容詞とは何か?
形容詞とは、名詞を説明する言葉です。
a new book
(新しい本)
new は「どんな本か」を説明しています。
これが形容詞です。
不定詞が形容詞になるとき
例を見てみます。
I have a book to read.
(私には読む本がある。)
a book のあとに to read が続いています。
to read は「読むこと」ではありません。
a book を説明しています。
どんな本か?
読むための本、という意味ですね。
名詞のあとに不定詞が続き、その名詞を説明している。
これが形容詞的用法です。
なぜ後ろから説明するのか?
英語では、短い言葉は前に置きます。
a new book
でも、少し長い説明は後ろに置きます。
a book to read
to read は2語あります。
少し長いので、後ろに置かれます。
英語では、こういう並び方をよくします。
something のような語は要注意
もう一つ例を見てみます。
I need something to drink.
(私は何か飲み物がほしい。)
something のあとに to drink が続いています。
ここで大事なのは、something / anything / nothing などは形容詞も後ろに置くということです。
例:
something hot to drink
(何か温かい飲み物)
hot も to drink も、どちらも後ろに来ています。
並びはこうなります。
名詞 → 形容詞 → 不定詞
少し長い説明が、後ろに並ぶイメージですね。
名詞的用法との違い
前回との違いを確認します。
名詞的用法:
I want to go.
(行くこと)
→ 不定詞そのものを名詞の位置に置く
形容詞的用法:
a book to read
(読むための本)
→ 不定詞が名詞を説明する
違いはここです。
なぜここでも原形なのか?
to read
to drink
ここでも動詞は原形です。
理由は前回と同じです。
文の中で時間や人称を決めているのは、I have
I need
などのメイン動詞です。
to 以下の動詞は、時制や主語の影響を直接受けません。
だから原形のままです。
「未来っぽい」と感じる理由
a book to read
something to drink
どちらも、その名詞にこれから関係してくる行動を表しています。
だから未来のように感じます。
でも、未来を作っているのは to ではありません。
名詞のあとで、「どんな行動が関係するか」を示しているだけです。
訳し方は一つではない
「~するための」と訳すことが多いですが、文脈によって自然な訳は変わります。
I have a lot of homework to do.
(やる宿題がたくさんある。)
「やるための宿題」と無理に訳す必要はありません。
名詞を説明している、と考えれば十分です。
今日の整理
形容詞的用法では、
- 名詞のあとに to + 動詞の原形
- その不定詞が名詞を説明する
- 少し長い説明は後ろに置く
- 原形なのは、時制や人称を背負わないから
名詞的用法は「~すること」でした。
形容詞的用法は、名詞を後ろから説明する。
この違いだけ押さえれば十分です。
次へ進む準備
不定詞には、3つの働きがあります。
- 名詞の位置に置く(名詞的用法)
- 名詞を説明する(形容詞的用法)
- 文全体を説明する(副詞的用法)
次は、文全体を説明する「副詞的用法」です。
私もまだ学習の途中です。
一緒に少しずつ整理していきましょう。



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