―「いつの話か」を決めているだけ―
英語の時制と聞いて、苦手意識を持つ人は少なくありません。
現在形、過去形、未来形。
さらに、進行形や完了形。
名前だけを並べると、
「覚えることが多そう」
「ルールが複雑そう」
と感じてしまうのも無理はありません。
でも、英語を学び直してみて分かったことがあります。
英語の時制は、暗記する文法ではありません。
英語はただ、「いつの話をしているのか」を決めているだけでした。
英語の時制が苦手になる本当の理由
英語の時制が難しく感じる理由は、能力や年齢の問題ではありません。
多くの場合、学生時代にこんな形で学んできました。
- 時制は別々のルールとして教えられた
- 活用表を覚えるものだと思っていた
- 正解を当てる問題として扱われていた
その結果、時制は「理解するもの」ではなく「覚えて使い分けるもの」になってしまいました。
でも実際の英語は、そんなに複雑な仕組みではありません。
時制は「文法」ではなく「視点」
ここで、一度考え方を切り替えてみてください。
英語は、文の形を変えて時間を表す言語ではありません。
たとえば、
I work.
I worked.
この2つの文を見てください。
主語も、動詞も、語順も同じです。
変わっているのは、時間の見方だけです。
英語では「何をしているか」だけでなく、「それはいつの話か」をセットで伝えます。
時制とは、文法のルールではなく、話し手の視点でした。
基本の時間は3つしかない
英語の時間の考え方は、とてもシンプルです。
- 今の話
- 過去の話
- これからの話
この3つしかありません。
難しそうに見えるのは、名前がたくさんあるからです。
でも、根本にあるのは、話している人が、どの時間に立っているか
それだけです。
なぜ、現在形は「今」だけじゃないのか
ここで、多くの人が混乱します。
現在形は「今」なのに、
I work here.
これは、「今この瞬間」ではなく、「ここで働いている」という意味になります。
これは、英語が時間を点で切り取らない言語だからです。
現在形は、
- 習慣
- 事実
- 変わらないこと
これらを表します。
つまり、現在形=「今」ではなく、「いつもそう」という視点です。
これが分かると、現在形に対する違和感は消えていきます。
時制は増えない。組み合わせが増えるだけ
進行形や完了形を見ると、「また新しい時制が増えた」と感じるかもしれません。
でも、実際には違います。
進行形も、完了形も、新しい時間を表しているわけではありません。
- どの時間か
- それをどう見せたいか
この2つを組み合わせているだけです。
名前が増えて見えるのは、説明の都合で分けられているからです。
英語そのものは、最初からずっとシンプルです。
時制は「使い分ける」のではなく「選ぶ」
時制で迷うとき、多くの人はこう考えます。
「どれが正解なんだろう」
でも、英語はテストではありません。
大切なのは、どの時間を伝えたいか
それだけです。
- 今のことを話したいのか
- 過去のことを話したいのか
- これからのことを話したいのか
その視点を選べば、時制は自然に決まります。
まとめ:時制は怖くない
英語の時制を難しくしていたのは、文法そのものではありませんでした。
- 文の型は変わらない
- 見る時間を決めるだけ
- 中学英語で、すでに全部そろっている
時制は、暗記するルールではなく、話し手の視点です。
この感覚がつかめると、英語は一気に軽くなります。
次に読む記事について
次は、時間の「見せ方」が加わる進行形と完了形を扱います。
どちらも新しい文法ではありません。
時間と視点の組み合わせにすぎません。
英語は、ここからさらに整理されていきます。


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